「これ以上、何を頑張ればいいんだろう」
朝から現場に立ち、取引先の急な注文変更にも対応し、夜は経理資料をまとめてから家に帰る。そんな生活を10年続けてきたのに、売上は1億円前後で頭打ち。銀行からは「もう少し利益率を上げれるといいですね」と言われる。頑張っているのに結果が出ない──この感覚、決してあなただけではありません。
実は、真面目で誠実と言われる岐阜の経営者ほど陥りやすい「現状維持の罠」があります。そして、その突破口は意外にも、“数字の使い方”にあります。
努力しても報われない理由は「努力不足」ではない
現状維持の罠:変えないことで守ってきたもの
多くの中小企業の社長は、会社を守るために“変化より安定”を選んできました。「失敗して従業員を困らせたくない」「家族に心配をかけたくない」──そんな思いが、いつの間にか挑戦を止めるブレーキになっているのです。
過去のやり方でうまくいっていた頃の記憶が、「今もこれで大丈夫」という根拠のない安心を生み出します。しかし、業界や取引環境は確実に変化しています。守るために変わらないことが、結果的に会社を苦しめるケースは少なくありません。
数字を“確認”して終わらせていませんか?
「毎月、税理士から試算表をもらってるよ」──そう言う社長は多いですが、その数字を経営判断に使えている方はほとんどいません。
- 売上総利益率が下がっても、「単価を下げたから仕方ない」で済ませてしまう
- 手元資金が減っても、「たまたま支払いが重なった」と理由づけして終わる
数字を“確認”するだけでは、経営は変わりません。数字を“使って”行動を決めることが、結果を変える唯一の方法です。
コラム|「誠実な社長ほど変われない」理由
真面目さは強みですが、同時に「今のやり方を壊したくない」という心理を生みます。変化のブレーキを外す第一歩は、「努力の方向」を数字で点検することです。
売上を伸ばす社長が実践している「数字の使い方」
① 数字は“過去”ではなく“未来”を見るための道具
経営数字は過去の報告書ではなく、未来を描くためのツールです。試算表を見て「先月どうだったか」だけで終わらせず、「来月どの費用を抑えるか」「どの商品に力を入れるか」を考える──この「未来に使う」姿勢があるかどうかで、会社の方向性は大きく変わります。
② 数字を“共有”して初めて会社は変わる
「数字は自分だけ分かっていればいい」では、現場は動きません。従業員や経理担当(多くは奥様)が数字の意味を理解すれば、行動が変わります。
- 原価率が高い理由を現場と共有 → 材料ロスや段取りの改善案が出る
- キャッシュの動きを配偶者と共有 → 無駄な出費や支払いタイミングを是正
数字のオープン化は、“孤独な経営”から抜け出す第一歩です。
③ 成功している社長は“相談できる税理士”を持っている
売上が伸びている会社ほど、「数字の話ができる税理士」がいます。単なる記帳・申告ではなく、「この数字から今、何を決めるべきか」を一緒に考えるパートナーです。専門家の視点で利益構造や資金繰りの盲点を見つけてもらうことで、判断スピードは一気に上がります。
ここで”相談できる税理士”は、大前提として”あなたのことをよく知っている税理士”ということです。
あなたが過去に何があって、今何に悩み、これからどうなりたいかを伝えることが必要です。
そのため、逆説的に言えば、”あなたのことを知ってもらうために税理士に自分のことを話していますか?”ということになります。
税理士は、それなりの試験を受けて税理士になっています。個人差はありますが、自己研鑽も行っています。似たような規模の中小零細企業のクライアントに関わっており、何かしらのアドバイスはできます。
ただ、顧客が何を望んでいるのかが明確でないと、アドバイスの効果や結果は違ってきます。
大事なのは、パートナーである税理士が、あなたのことよく知っているかどうか、です。
「数字を説明するだけの税理士」と「数字を活かす税理士」の違い
前者:過去の説明で終わる
- 「利益がこれだけ出ました」
- 「納税額はこれだけです」
- 「仕訳は間違っていません」
これでは数字を“確認”しただけで、会社は一歩も進みません。
後者:未来の行動を決める
- 「この数字をもとに、何を変えましょうか」
- 「来期の利益目標をどう設定しますか」
- 「補助金・融資のチャンスがあります」
数字を翻訳し、経営行動に変えてくれる税理士こそ、本当のパートナーです。
あなたの努力を“結果”に変えるためにできること
ステップ1:まずは数字を“見直す”ことから
毎月の試算表や決算書には、すでに多くの「ヒント」が眠っています。視点を少し変えるだけで、見えるものが変わります。
- 売上が増えたのに利益が減ったのはなぜか
- 支払いを終えてもお金が残らないのはなぜか
- どの取引先が本当に利益を生んでいるのか
ステップ2:数字を使える環境を整える
クラウド会計の導入、試算表の共有、月次の経営会議など、仕組みを整えると判断が早くなります。税理士・経理担当・社長が同じデータを見ながら話すだけで、「次に何をするか」がスムーズに決まります。
ステップ3:経営の伴走者を持つ
税理士を“経理担当”ではなく、“経営パートナー”として活用しましょう。あなたの想いと数字の両方を理解してくれる専門家がいれば、経営の孤独は確実に軽くなります。
また、税理士への顧問料は、仕方なく払う「費用」ではなく、利益を生む「投資」と考えれば、その効果の考え方も変わると思います。
まとめ:「頑張っている社長ほど、数字で変われる」
経営の壁は、努力不足ではありません。正しく数字を“使えていない”だけです。
- 現状維持の安心感に守られていませんか?
- 税理士との関係が「決算説明」で止まっていませんか?
- 自社の数字を“未来の判断材料”に使えていますか?
あなたが今日まで頑張ってきた努力を、数字の力で報われる形に変えることができます。また、数字で表されるものは、改善はできます。その第一歩は、数字を「見る」ことから「使う」ことに変えることです。
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